Oracle Masterとは
Oracle Masterとは、Oracle Database の管理スキルを証明する資格です。
Oracle Databaseのバージョンによって提供されている試験は分かれています。
12cのバージョンにおいては、Oracle Database 12c 資格として提供されていました。
2023年1月15日をもってOracle Database 12c資格の配信は終了しました。
現在提供されている試験はバージョン19cに準拠したOracle Master 2019試験となります。
Gold DBA 2019の受験に際しての前提条件
本トピックにて扱うGold DBA 2019試験の受験に際して、
前提条件として「10g以降のバージョンのSilver試験の合格実績が必要」です。
注意点として、
Oracle Master Silver 2019試験には、DBAとSQLの2つの分野の試験が存在します。
このうち、
SQL試験の合格実績については、Gold DBAを受験できる前提条件には含まれていません。
Silver SQL試験のみ合格されている方は、別途Silver DBA試験の取得が必要になります。
前提条件を満たす試験については、以下のGold DBA試験の前提資格を参照してください。
受験を考えているならこちらもチェック
Oracle配信試験の受験を考えている方、
こちらをチェックすることで「より安く / 良い条件」で受けられるかも・・・?
試験の結果
合格ラインは57%のところ74%でした。
Gold DBAの試験内容は選択肢の中から選択していくのですが、
理解している内容であれば比較的スムーズに回答できました。
最終的には、1時間強残り時間がある状態で一通り回答を埋められました。
(試験時間:120分、問題数:68問)
今回の受験では、Oracleの再受験無料キャンペーンを適用していたのと、
合格ラインは超えていそうな雰囲気であったため回答の見直しは行わずにテストを終了しました。
気持ちに余裕がある方がテストでは良い結果が得やすいため
受験時には再受験無料キャンペーンの利用をお勧めします。
試験勉強に使用したもの
翔泳社出版「オラクルマスター教科書 Gold DBA Oracle Database AdministrationII 」を利用しました。
おそらく、多くの方がこちらの書籍を利用して学習を進めることになると思います。
私の感想としては、こちらの一冊で合格は可能であるが、満点が取れる参考書ではないと思います。
Amazon内のレビューに一部あります通り、このテキスト内で説明されていない内容についても試験では出題されます。(問題内容については公表NGですので触れません)
高得点や満点を目指す場合は、
- 実機での検証
- Oracleのラーニングの利用
- ドキュメントを読む
などして内容を補っていく必要があります。
ですが、私のような実務でDBA経験のない人間でも
合格基準まで理解を高めてくれる一冊ですので、自信を持ってお勧めします。
その他として、OracleのGold DBAのセミナーに参加しました。
私の参加したセミナーでは、模擬問題20問と簡単な図式解説付きのPDFを配布されていました。
どちらかというと、
それなりに学習を進めた方が試験受講前の理解度チェックぐらいの状態で受けるものだと感じました。
模擬問題が欲しい方や試験直前の腕試しがしたい方は受けてみるのもいいと思います。
学習時間
主に平日は2~4時間、休日は6~8時間学習に時間を充てていました。
期間としては3/2~4/26の約2ヶ月の期間であるため、それぞれ平均時間で計算すると、
平日:117時間(39日)
休日:119時間(17日)
合算:236時間 でした。
他サイトにて、Oracle Master Gold DBAの学習時間で20時間というものがありましたが、上記参考書を1回読むだけで20時間は余裕で超えます。(900ページ越え)
20時間で合格できる方は、実務でOracleのバックアップやマルチテナントアーキテクチャの経験がある方だと思います。
私と同じDBA実務未経験者であれば、200時間ほどの学習時間を目処に
3ヶ月ほどの学習時間を設けるのがいいかなと思います。
学習の進め方
時間が許す限り、ひたすら参考書を読むのが重要だと思います。
私の進め方としては
- 参考書をざっくり1周読む(巻末問題はやらない)
- 参考書をしっかり1周読む(気になったところは実機で確認)
- 巻末問題を解く(初回正答率:59%)
- 参考書をしっかり1周読む(理解が薄いところはExcelに要約)
- 巻末問題を解く(2回目正答率:82%)
- 参考書の章末問題のみ解き、間違いがある箇所の説明を読む
- 巻末問題を解く(3回目正答率:97%)
- 巻末問題のWeb版を解く(4回目正答率:100%)
といった進め方をしました。
上記の内容について、合格した今振り返ると
4.と6.の内容が非常に重要だったかなと思います。
理由としては、
- 自分で要約することで内容の理解が深まる
- 章末問題の理解度で参考書のどこを読むべきか分かり時短に繋がる
逆に2.の実機確認は合格を目指すだけであれば不要だったかなと思います。
実機確認は理解が深まりやすい反面、時間がかなり必要であり
試験範囲外まで深入りしてしまいやすいため
これから学習を進めるという方には、実機確認は最小限にとどめることをお勧めします。
試験を合格した感想
今回合格できましたが、参考書のページ数からわかる通り、
かなり膨大な量の知識を頭に詰め込んだと思います。
(ただ、DBA経験がこの先なければすぐに忘れていくんだろうなと思います)
DBA経験のない私でも、間違ったクエリを実行してしまったという時などに
フラッシュバックテクノロジーを使えばデータを戻せることなど有益な情報を得ることができたので、受けて良かったと思います。
Platinum試験を受ける予定は無いので、Oracle関連の試験については区切りがついたかなと思います。
次は全く関係ない分野ですが、CKAやCKADといったKubernetes関連の試験受けたいなと考えています。
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